あなたと恋に落ちるまで~御曹司は、一途に私に恋をする~
祐誠さんもそういう女性が好きなんだ。


男性なら誰だってそうだよね。


「やっぱり…花も人も美しい方がいいですよね」


私なんかは…


きっと誰からも相手にされない。


「桜には人を惹きつける魅力がある。美しいとか可愛いとか以上に、魅力的な女性であるかどうかが大事なんじゃないか。もちろん男性だってそうだ。少なくとも俺は、魅力に溢れた女性に興味を持ってしまう」


「…魅力に溢れた女性…」


だったら本当に、私は女とは思われてないんだろうな。


「ゆ、祐誠さんの彼女さんとかは…きっと魅力に溢れた素敵な人なんだと思います。想像がつきます。私なんかと行くより、やっぱり自分の彼女さんとジムに行った方がいいんじゃないですか?」


私、ちょっと意地悪なこと言ってる?


でも…


なんか自分が情けなくなってきた。


この気持ちの激しい揺れはいったいなんなの?
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