二次元に恋するアラサー女子、ついに夢主になるっ!これは夢ですか、現実ですか?!
「何かあればすぐに報告してくれ。幸い俺とシャルロットの婚約はまだ解消されていない。二人で会っていても怪しまれることはないだろう。好都合だ。」
私は頷く。
婚約が解消されていないことに妙な嬉しさを覚えた。私は今アズールと婚約中なんだ。それが形だけのものだとしても、考えるとニヨニヨしてしまう。緩む頬に渇を入れるため、思考を無理やり本題に戻した。
「あのさ、アズールはジャンクの企みを暴いて何をしたいの?」
だってジャンクの企みを暴いたところで、アズールには何も恩恵はないと思うんだ。
アズールは一瞬目を伏せてから、もう一度私を見る。
「この国と王をお護りしたい。ただそれだけだ」
責任感に満ちた言葉だけど、私には思い当たる節があった。
「違うよね?」
「何?」
「私が別の世界からきてここが本の世界だと証明できることを思い出したわ。アズールのこと、当ててあげる。本で読んだの」
私はビシッとアズールを指差した。
菜子が穴が空くほど読み込んだウィズラブの世界。その中でもアズールに関する情報は完璧に記憶している。
私は頷く。
婚約が解消されていないことに妙な嬉しさを覚えた。私は今アズールと婚約中なんだ。それが形だけのものだとしても、考えるとニヨニヨしてしまう。緩む頬に渇を入れるため、思考を無理やり本題に戻した。
「あのさ、アズールはジャンクの企みを暴いて何をしたいの?」
だってジャンクの企みを暴いたところで、アズールには何も恩恵はないと思うんだ。
アズールは一瞬目を伏せてから、もう一度私を見る。
「この国と王をお護りしたい。ただそれだけだ」
責任感に満ちた言葉だけど、私には思い当たる節があった。
「違うよね?」
「何?」
「私が別の世界からきてここが本の世界だと証明できることを思い出したわ。アズールのこと、当ててあげる。本で読んだの」
私はビシッとアズールを指差した。
菜子が穴が空くほど読み込んだウィズラブの世界。その中でもアズールに関する情報は完璧に記憶している。