二次元に恋するアラサー女子、ついに夢主になるっ!これは夢ですか、現実ですか?!
その時、突然バンっと扉が開いた。
「ナコ!大丈夫か?」
「あ、アズール?!」
息を切らし血相を変えたアズールが慌てて私の元へ駆け寄ってくる。突然のことに驚いて私は目をぱちくりさせた。
「ナコ、血が!」
アズールは私の頬をハンカチで丁寧に拭う。その表情は険しい。
「ナコになにをした?」
私を庇いながらジャンクとお母様を睨み付けるアズールは今にも剣を抜きそうな勢いだ。
「返答しだいでは殺す」
「えっ?!アズール様?!」
驚いて椅子からずり落ちそうになっているジャンクはすっとんきょうな声を出した。
アズールの手が剣に伸びたのを見て、私は慌ててその手を押さえる。
「アズール待って待って。落ち着いて。違うのよ。魚だから!」
「は?魚?」
「ほら」
私の指差す先。
キッチンのまな板の上では大きな魚が真っ二つに切れているにもかかわらず、僅かにまだ動いてまわりの水を跳ねさせている。
「ごめんなさいね、勢いよすぎちゃって。大丈夫だったかしら?」
「平気です。すごく活きのいいお魚ですね」
私とお母様は顔を見合わせると、ふふっと笑った。
「ナコ!大丈夫か?」
「あ、アズール?!」
息を切らし血相を変えたアズールが慌てて私の元へ駆け寄ってくる。突然のことに驚いて私は目をぱちくりさせた。
「ナコ、血が!」
アズールは私の頬をハンカチで丁寧に拭う。その表情は険しい。
「ナコになにをした?」
私を庇いながらジャンクとお母様を睨み付けるアズールは今にも剣を抜きそうな勢いだ。
「返答しだいでは殺す」
「えっ?!アズール様?!」
驚いて椅子からずり落ちそうになっているジャンクはすっとんきょうな声を出した。
アズールの手が剣に伸びたのを見て、私は慌ててその手を押さえる。
「アズール待って待って。落ち着いて。違うのよ。魚だから!」
「は?魚?」
「ほら」
私の指差す先。
キッチンのまな板の上では大きな魚が真っ二つに切れているにもかかわらず、僅かにまだ動いてまわりの水を跳ねさせている。
「ごめんなさいね、勢いよすぎちゃって。大丈夫だったかしら?」
「平気です。すごく活きのいいお魚ですね」
私とお母様は顔を見合わせると、ふふっと笑った。