二次元に恋するアラサー女子、ついに夢主になるっ!これは夢ですか、現実ですか?!
「……これは一体?」

アズールがぼそりと呟くと、ジャンクが申し訳なさそうに答える。

「何か母とシャルロットが意気投合したみたいで。アクアなんとかを作るとか」

「アクアパッツァだよ、ジャンク」

訂正すると、アズールはますます訳がわからないといった顔をして私を見る。

「まあいいからいいから、座って」

促すと、アズールは不満そうな顔をしながら私とジャンクの間に割って入る形で腰を下ろした。そして私を睨み付けてくる。

「説明してもらおうか?」

その声はひどく冷たく、私の身を縮ませるには十分な迫力だった。
うう、もしや、いや、絶対怒ってるよね?

「えっと、私が悪い奴らに絡まれていたところを、通りがかったお母様が助けてくださったの」

確かさっきもジャンクに同じ事を説明した。ジャンクは無事でよかったなんて優しい言葉をかけてくれたけど、アズールは無言のまま私を睨む。

「深追いするなと言ったはずだ。そもそも城を飛び出して行くなんて王女としてあるまじき行為だろう。無事だったからよかったものの、自覚を持ってくれといつも言っているだろう!」

「……う、ごめんなさい」

アズールが激おこだ。
さすがに私もしょぼんと項垂れた。
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