二次元に恋するアラサー女子、ついに夢主になるっ!これは夢ですか、現実ですか?!
「大した王女様じゃない。まさかあなたの方から私を訪ねてくるとは思わなかったわ」
お母様は私たちのやり取りを見てクスクス笑いながら、魚と野菜を鍋に投入した。
「その様子だと、騎士隊長様も私と王のことを知っているのね」
疑われているのにお母様は終始穏やかだ。
何もやましいことはない、そんな自信に溢れている気がする。
「あの、お母様はシャルロットとはお知り合いですか?」
シャルロットである私がそんなことを聞くので、お母様は呆気に取られたような顔をした。
「え?」
「いえ、ごめんなさい、私は記憶喪失になったので、昔のことは覚えていないんです。すみません」
「あら、そうだったの」
慌てて頭を下げると、お母様は私とジャンクそしてアズールを順番に見る。
「ちょうどいいわ。ジャンクにも話しておかなくてはね。それから騎士隊の隊長さん、あなたは王女の婚約者ですものね」
ドキッと心臓が跳ねた。
アズールはシャルロットの婚約者だけど、今の私はナコだ。婚約破棄していないのが好都合だとは言っていたけど、それは私たちが手を組む上でのこと。第三者から婚約者だと言われて、アズールは何て答えるの?
ドキドキと心臓が高鳴る中、アズールは淡々と「はい」と返事をした。
そうだよね、その方が好都合だもんね。
私はこんな時に一体何を期待しているのだろう。
お母様は私たちのやり取りを見てクスクス笑いながら、魚と野菜を鍋に投入した。
「その様子だと、騎士隊長様も私と王のことを知っているのね」
疑われているのにお母様は終始穏やかだ。
何もやましいことはない、そんな自信に溢れている気がする。
「あの、お母様はシャルロットとはお知り合いですか?」
シャルロットである私がそんなことを聞くので、お母様は呆気に取られたような顔をした。
「え?」
「いえ、ごめんなさい、私は記憶喪失になったので、昔のことは覚えていないんです。すみません」
「あら、そうだったの」
慌てて頭を下げると、お母様は私とジャンクそしてアズールを順番に見る。
「ちょうどいいわ。ジャンクにも話しておかなくてはね。それから騎士隊の隊長さん、あなたは王女の婚約者ですものね」
ドキッと心臓が跳ねた。
アズールはシャルロットの婚約者だけど、今の私はナコだ。婚約破棄していないのが好都合だとは言っていたけど、それは私たちが手を組む上でのこと。第三者から婚約者だと言われて、アズールは何て答えるの?
ドキドキと心臓が高鳴る中、アズールは淡々と「はい」と返事をした。
そうだよね、その方が好都合だもんね。
私はこんな時に一体何を期待しているのだろう。