言ノ花の森
あかい死神と少女
月灯りの下 凍てついた時の檻
聞こえてくるのは風の調べと孤独の心音


舞い散る花びらにあの花の面影をみるけれど
時の砂ように零れ落ちてゆく


蒼黒(そうこく)の地彷徨い紡ぐ死神

過去に囚われた憐れな死神――






朱音ノ唄より抜粋。始まりの方で朱音がうたっていたもの。
< 74 / 292 >

この作品をシェア

pagetop