言ノ花の森
とある冬の日
雪と踊る子ども

縁側の片隅ストーブ
やかんの先からは湯気がゆらゆら
緑茶とみかんとねこ
おばあは目を細めて

雪と歌う子ども

焼き餅には砂糖じょうゆが染み込んで
あんこときなこもあまとろ
ねこも興味しんしん
おばあの声に子どもが飛んでくる


雪はひとりで戯れて

縁側はぽかぽか微睡んで
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