Livre magic〜動き出す歯車〜
「誰か!誰かいませんか?」
久しぶりに大声を出し、僕は近くにあるコンビニや公園を見て歩く。でも、誰もどこにもいない。コンビニに商品は並んでいるのに、レジにも店内にも誰もいなかったし、公園もこの時間帯ならウォーキングの休憩にお年寄りが立ち寄ったりしているはずなのに、ベンチに人はいなかった。
「どうして誰もいないんだろう……」
昨日までは何もない日常だったのに。僕が眠っている間に、一体何があったって言うんだろう。でも、それを教えてくれる人はいない。
とりあえず歩き続けていると、ドスドスと音が聞こえてきた。でも、人の足音ではなさそう足音にしてはやけに大きすぎて不気味だ。
僕は咄嗟に裏路地へと入り、息を殺して音の正体を見ようとする。そして、その足音の主が姿を見せた時、悲鳴を上げないように口を必死で押さえた。
ドスドスと音を立てて歩いていたのは、目が顔に縦に三つついた巨大な怪物だった。黒い布を体に巻き付け、手には大きな鎌のような武器を手にしている。
久しぶりに大声を出し、僕は近くにあるコンビニや公園を見て歩く。でも、誰もどこにもいない。コンビニに商品は並んでいるのに、レジにも店内にも誰もいなかったし、公園もこの時間帯ならウォーキングの休憩にお年寄りが立ち寄ったりしているはずなのに、ベンチに人はいなかった。
「どうして誰もいないんだろう……」
昨日までは何もない日常だったのに。僕が眠っている間に、一体何があったって言うんだろう。でも、それを教えてくれる人はいない。
とりあえず歩き続けていると、ドスドスと音が聞こえてきた。でも、人の足音ではなさそう足音にしてはやけに大きすぎて不気味だ。
僕は咄嗟に裏路地へと入り、息を殺して音の正体を見ようとする。そして、その足音の主が姿を見せた時、悲鳴を上げないように口を必死で押さえた。
ドスドスと音を立てて歩いていたのは、目が顔に縦に三つついた巨大な怪物だった。黒い布を体に巻き付け、手には大きな鎌のような武器を手にしている。