SINOBI 隠苑の国に咲く花



「へーそう。
じゃあ…。」


伊織は掴んでいた腕を離すと、今度は紫乃陽の顔の横に手をつき、さらに距離を詰めた。



「な、なにさ…!」



拘束されてないにも関わらず伊織の綺麗な顔のドアップに思わず体が固まる紫乃陽。



「どうしてもやめないっていうなら、
紫乃陽が恥ずかしくて俺の顔見られなくなるようなこと、しようかな。」


「へ…?」



伊織の言っている意味が分からず首を傾げる。

< 8 / 14 >

この作品をシェア

pagetop