王子様ができるまで
そもそも、いきなり朝早くに起こしに来て、そんなことを提案された私の身にもなって欲しい。
何が良くて、朝から男子校に行けなんて、心臓に悪いことを言われなきゃいけないんだ…!
「お母さん、もしかして寝ぼけてるの?!
そうなんでしょ!!だからこんな無茶苦茶なこと…」
「寝ぼけてなんかないわ。この私が、可愛い可愛い妃名ちゃんのこれからのことを寝ぼけて言う程、馬鹿なはずないじゃない。」
いや、もはや寝ぼけてくれている方が、まだ救いようがある。
「お母さん、いい加減にして!
何より、私は今の学校が好きだし、転校する気なんてさらさらないから!」
だってせっかく仲良くなったなつみ達と別れるなんて…
たくさん通ったBrown latteにみんなで行けなくなるなんて…
ぜーったいにヤダ!!