王子様ができるまで
お、おじいちゃん!?
私は手紙を読み、目を見開く。
まさかおじいちゃんからの手紙だったなんて…!
結局、私が屋敷を出るまでに会うことができなかったおじいちゃん。
会いたかったなー…。
手紙から伝わってくる優しさに、胸が暖かくなる。
おじいちゃんって、どんな人なんだろう。
あのふわふわしたお母さんの父親で、世界的にも有名な小鳥遊グループのトップ…
まさか自分がそんな人の孫だったなんて…
なんだか今でも信じられない。