王子様ができるまで
「ほら、私…妃名ちゃんからみたらおばさんだけど、一応先生たちの中で一番若いから!」
いやいやいや…!
おばさんなんて…世界がひっくり返ってもありえないですから!!
もはや、私の方が見た目も中身もおばさんなんではないかと…。
「だからね、なんでも相談して?」
そう言ってニコッと笑う先生に、この学校に来てからずっと張っていた緊張の糸が少し緩んだ気がした。
「ありがとうございます。」