王子様ができるまで


「さて、じゃあそろそろ鶯路特別教科で何をやるのか説明するね。」

「はい、お願いします…。」


乙葉先生はそう返事を返す私に柔らかい笑みを向けた後、テーブルの上にあるファイルを手にとった。


「まず、これを見てくれる?」


乙葉先生によってファイルから取り出されたパンフレットのような冊子に目を向ける。

その表紙には『鶯路特別教科』と書かれていた。

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