こっちを見て

日和は全部の事を知ると
私より怒って一緒に泣いてくれた


彼とはちゃんとお別れをして
それから直ぐに親の出張?とやらで
彼は引っ越した


それから全く会ってないし
どこで何をしているのか知らない


ただ間違いなく私は
その事で男の子を信じるのが
怖くなった


「好き」と言われると
あの時の彼の嘲笑ったような
声を思い出す



男の子は皆信じちゃいけない
信じたら裏切られる
信じてなくて裏切られても
私は傷つかなくて済む




あの日から
日和は私のお母さんみたいになった
私を守ろうと必死にしてくれてる
だけど無理をさせてるみたいで
ちょっと苦しくなる
申し訳なくなる
本当の日和はもっと違うのに


< 31 / 209 >

この作品をシェア

pagetop