こっちを見て
呆れたような顔の日和


どうやら予想は外れたらしい
けど、このまま動けないのは困る


あ、トイレに行きたいわけじゃないよ?
ただ入学式もあるし…



「はーい、ごめんね、通るよ」

「どいた、どいた〜」



どこからかそんな声が聞こえたと
思うと人混みの中から
男の子4人組が出てきた



日和「ちょっと、あんた達誰?」


日和が私の前に立って
男の子達に言った


「ん?ヒーローじゃね?」


そう言ったと思うと
私の前にいた日和をヒョイっと
軽く持ち上げた男の子

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