こっちを見て
もう自分は美桜を守れるくらい
強くなったと思った
だから、気持ちを伝えた
ちょっと困った顔をしたけど
美桜は了承してくれた
嬉しかった
それはもう凄く嬉しかった
でも、俺は
また美桜を裏切った
学年で圧倒的存在だった
男子グループに美桜は目を付けられた
「あの美桜って子可愛くね?」
「あ、俺同じクラスだけど
アレは絶対無理だぜ、おとせねえ」
「いや、そんなの力ずくでやれば
いいだけだろ」
まだ幼かった俺は
美桜を傷つけずに守る方法を
見つけきれなかった