ちょっと意地悪な隣のキミ



「あ、ありがとう!!」


「別に…。」


無愛想な顔なんてしてるけど、遼はやっぱり優しい。


「部活は?」


「終わった。」


「そっか…。」


「お前、何やってんの?」



「クラス委員の仕事。
ゴローちゃんたら酷いよねー、こんな量。」


すると遼は黙ってしゃがんだと思ったら、資料を手に持ち棚に入れた。


「え…。」


「早く終わらせて帰らないと、おばさん心配すんだろ。」



ほらね…

やっぱり遼は優しいんだ。

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