友達以上はもう恋愛
第一章
〜こんなシェアハウス聞いてません!〜
.*・゚ .゚・*..*・゚ .゚・*..*・゚ .゚・*..*・゚ .゚・*.
東京に着き、壮馬に言われた通りハチ公前で彼を待つ。
しかしさすが東京。休日だからなのか予想以上に人が居る。
(私身長小さいから気付いてもらえるかなぁ……。)
そう不安になりながらも壮馬を待った。
(そういえば私、壮馬と会うの初めてなんだ。…………お互い顔も知らないのにどうやって迎えに来てくれるんだろう……。
通話とかはよくしてたから声を聴けばわかるんだけど。……まって、壮馬って私の顔見るの初めてじゃん。……ブスって思われて見捨てられたらどうしよう……。終わった……これは完全にやらかした……。
会うんだったらもう少しちゃんとしたメイクしてこれば良かったのに……。こんな薄いメイクブス晒してるのと一緒だよ……!)
そんなことを考えていると後ろから私を呼ぶ声が聞こえた。
「夕緋ー!!」
私が後ろを振り向くと大きく手を振っている男性がいる。
私の名前を呼んだのはきっとその人だろう。
その人が誰か一瞬でわかった。
「壮馬……!!」
私はキャリーケースを転がしながら急いで壮馬の元へ駆け寄る。
壮馬も走って私の近くに来てくれた。
「夕緋そんなに走ったら危ないよ?」
「えへへ…ついね。
……そういえばなんで私だって分かったの?初めましてなのに……。」
「大きい声出せば夕緋気付いてくれるかなーと思って(笑)
夕緋耳良いから!!」
壮馬はアハハと笑う。
「え!?じゃあ気付いてたワケじゃないの!?」
「そういうこと(笑)」
ただただ夕緋が恥ずかしい思いをしただけだった。
壮馬も言ってた通り夕緋は耳が良い。
幼いときから音楽に触れ合ってきたわけじゃないがピアノを一時期やっていたため音感も良い。
しかし耳が良いからと言って良いことが続くわけでもなく、夕緋は地獄耳だと言われ虐められていた時期もあったのだ。
だから耳が良い事を悪くとらえてしまっていた時もある。
でも音楽と出会ってからは耳の良さを取り柄にできた。
「夕緋と初めて会ったのに全然緊張しないや……!なんかいつも通りって感じだね。」
壮馬はそう言ってくしゃっと笑った。
「ほんとだね、私も壮馬と会うの初めてなのに通話してる時みたいに楽しい…!
会う前は緊張してたのになんだか不思議。」
「俺も夕緋に会う前はどう思われるか心配だったけどそんなの忘れてたよ!」
「見た目ってこと?」
「そうそう、思ってたよりもブスじゃんとか思われたらやだなぁーって……」
「そんなこと思うわけないよ!壮馬……めっちゃイケメンじゃんか!」
私は思わず思っていたことを口に出してしまった。
私の言葉を聞いた瞬間壮馬は顔を真っ赤させる。私も自分の発言に恥ずかしくなり俯く。
「私の方こそ……幻滅されたらどうしようって思ってたよ……。」
「バカ、夕緋は可愛いに決まってるだろ……!会った時ほんとに夕緋かと思ったし……!!」
「まって……///
……これ恥ずかしすぎ…………///」
私は紅く染まった顔を隠すように手で覆い隠した。
「ごめん……。俺も恥ずかしい…………。出会って直ぐに褒め合うのは反則。」
「うん……駄目だ。心臓が持たない……。」
「そろそろ行こっか。」
「うん……。」
2人は顔を真っ赤にしながら歩き始めた。
〜こんなシェアハウス聞いてません!〜
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東京に着き、壮馬に言われた通りハチ公前で彼を待つ。
しかしさすが東京。休日だからなのか予想以上に人が居る。
(私身長小さいから気付いてもらえるかなぁ……。)
そう不安になりながらも壮馬を待った。
(そういえば私、壮馬と会うの初めてなんだ。…………お互い顔も知らないのにどうやって迎えに来てくれるんだろう……。
通話とかはよくしてたから声を聴けばわかるんだけど。……まって、壮馬って私の顔見るの初めてじゃん。……ブスって思われて見捨てられたらどうしよう……。終わった……これは完全にやらかした……。
会うんだったらもう少しちゃんとしたメイクしてこれば良かったのに……。こんな薄いメイクブス晒してるのと一緒だよ……!)
そんなことを考えていると後ろから私を呼ぶ声が聞こえた。
「夕緋ー!!」
私が後ろを振り向くと大きく手を振っている男性がいる。
私の名前を呼んだのはきっとその人だろう。
その人が誰か一瞬でわかった。
「壮馬……!!」
私はキャリーケースを転がしながら急いで壮馬の元へ駆け寄る。
壮馬も走って私の近くに来てくれた。
「夕緋そんなに走ったら危ないよ?」
「えへへ…ついね。
……そういえばなんで私だって分かったの?初めましてなのに……。」
「大きい声出せば夕緋気付いてくれるかなーと思って(笑)
夕緋耳良いから!!」
壮馬はアハハと笑う。
「え!?じゃあ気付いてたワケじゃないの!?」
「そういうこと(笑)」
ただただ夕緋が恥ずかしい思いをしただけだった。
壮馬も言ってた通り夕緋は耳が良い。
幼いときから音楽に触れ合ってきたわけじゃないがピアノを一時期やっていたため音感も良い。
しかし耳が良いからと言って良いことが続くわけでもなく、夕緋は地獄耳だと言われ虐められていた時期もあったのだ。
だから耳が良い事を悪くとらえてしまっていた時もある。
でも音楽と出会ってからは耳の良さを取り柄にできた。
「夕緋と初めて会ったのに全然緊張しないや……!なんかいつも通りって感じだね。」
壮馬はそう言ってくしゃっと笑った。
「ほんとだね、私も壮馬と会うの初めてなのに通話してる時みたいに楽しい…!
会う前は緊張してたのになんだか不思議。」
「俺も夕緋に会う前はどう思われるか心配だったけどそんなの忘れてたよ!」
「見た目ってこと?」
「そうそう、思ってたよりもブスじゃんとか思われたらやだなぁーって……」
「そんなこと思うわけないよ!壮馬……めっちゃイケメンじゃんか!」
私は思わず思っていたことを口に出してしまった。
私の言葉を聞いた瞬間壮馬は顔を真っ赤させる。私も自分の発言に恥ずかしくなり俯く。
「私の方こそ……幻滅されたらどうしようって思ってたよ……。」
「バカ、夕緋は可愛いに決まってるだろ……!会った時ほんとに夕緋かと思ったし……!!」
「まって……///
……これ恥ずかしすぎ…………///」
私は紅く染まった顔を隠すように手で覆い隠した。
「ごめん……。俺も恥ずかしい…………。出会って直ぐに褒め合うのは反則。」
「うん……駄目だ。心臓が持たない……。」
「そろそろ行こっか。」
「うん……。」
2人は顔を真っ赤にしながら歩き始めた。