メガネをはずした、だけなのに
休み時間は、クラスメイトから色々と話かけられていた。
時間が短いので、頷きながら聞いてるだけで授業が始まってしまう。
昼休みになっても周りが騒がしくて落ち着かない。
いつも一人寂しく食事をしていたので、みんなから一緒に食べようと誘われ内心ドキドキしてる。
女子のグループに混ざって食事をしたけど、委員長という立場もあるので特定の場所には居づらい。
翌日の昼休みには、一回だけでいいからと頼み込まれ、男子の輪の中に入って食事をする事に。
まるで乙女ゲーの逆ハーみたいな展開だけど、女子が私だけなので緊張してしまう。
でも、スポーツ系の部活に所属してる活発的な男子ばかりだったので、昼食の時間は思ったより楽しい。
今まで交流したことが無かった、体育会系の男子たち。
私が中学生の時は遠巻きに見てるだけで、会話をしたことがない。
イメチェンしたおかげで、こんな出会いがあるなんて夢にも思ってなかった。
みんなと話てる途中で、サッカー部に所属してる爽やか笑顔のイケメン、梨木 祐介くんに質問をされる。
「綿貫さん、彼氏はいるのかい……」