メガネをはずした、だけなのに

「綿貫くん、僕はキミのことが好きなんだ!」


 恋愛対象として意識してなかった相手から、突然の告白。

 生まれて初めて、私のことを好きだと言ってくれる男の子が現れた。

 心臓の動きが早くなって、胸のドキドキが止まらない!


「あの、えっと……」


「なんだい、綿貫くん」


「もうそろそろ、体をはなしてほしいのだけど……」


 恥ずかしさで、言葉が途切れてしまう。

 体を強く密着させてくるし、すごく大胆すぎるよ。


 色々な思いが頭の中をかけめぐっている時、相葉くんが予想外の事を言い始めた。


「告白の答えを、今ここで聞きたい!」


「あの……」


「はっきり言ってくれるまで、僕はキミを抱きしめるぞ!」



「あのあのあのっ!」



 ――その時



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