メガネをはずした、だけなのに
5.僕の揺るぎない愛を思い知ったか!
「おはよう綿貫くん、今日も勉学にはげもうではないか!ぬはははっ!」
「おっ、おはようございます……相葉くん……」
「できれば、昨日の告白の答えも早く頼みたいのだが!」
「えっ、あの……」
「どうした綿貫くん?」
「あの、あのあの……」
翌朝の登校時間に、生徒玄関で相葉くんに出会ってしまった。
彼の顔を見ただけで、胸がぎゅっと締め付けられる。
私は恥ずかしさで、思わず俯いてしまう。
なのに、相葉くんはいつもと変わらず独創的で俺様のまま。
昨日の今日だというのに、なぜ私と普通に会話ができるのだろう。
強く抱きしめられて「好きだ、つきあってほしい」なんて言われたら……
昨日の事を思い出して、うまく言葉が出てこなかった。
動揺で口がパクパクして「あのあの」しか話せない。
なのに、相葉くんは告白の答えを求めてる……