メガネをはずした、だけなのに

７．眼鏡同盟が、なぜゆえに校則違反なのだ！？

　６月の宿泊研修に向けたグループ分けを、学級会で話し合うことになっていた。


　想像してた通り、うまく進まない。

　気の合う人が集まったグループができれば、人付き合いが苦手だったり、おとなしい子が残ってしまう。

　中学生の時にも経験した、苦い思い出だ。


　その時に学級委員長だった私は、凄く苦労したのを覚えてる。

　小学校から顔見知りの同級生でも纏まらなかったのに、高校生になってから知り合ったＢ組のクラスメイトなら、もっと話がこじれてしまうのは目に見えてる。

　五月の連休が終わっても会話をした事のない生徒はいるし、どうしたらいいのか……


　思わず相葉くんに任せてしまったけど、大丈夫かな。

　生徒会経験者なので心強いけど、俺様主義なのでクラスをまとめる事ができるのか不安だよ。

　やっぱり、くじ引きが無難かな……


　などと心の中で思いながら、私は溜息をついた。


　うまく纏まらない学級会を見て、先生がイライラし始める。



　――その時、相葉くんが大声で言い放った。