宝もの　～恋の時間～
あっ!　彼女がいつもの最寄駅で降りる。
結局今日も話し掛ける事のできずに終る。
なんと悲しい運命・・・。

って思ってたら、彼女のポケットからハンカチが落ちた。
これは、神様がくれたチャンス☆

俺は無我夢中でそのハンカチを拾い急いで電車から降りた彼女を追いかけた。

「待って――！」

この一言で彼女は足を止めてくれた。
そして、彼女にそのハンカチを渡し彼女がお礼を言って足を進めようとした瞬間
俺は・・・・

「今から、ヒマですか？」

っと、言ってしまった。
何言ってるんだ俺!!　これじゃ、ナンパみたいなもんじゃん!!
バカだァ――俺。
彼女困ってるし・・・・。

「いきなりすいません。　無理ならまた次にします」

って、また俺考えるよりも先に口が動いた。
何言ってるんだよ。
これじゃ、絶対断られるじゃん。

はぁ・・・・。　俺の恋今日で終了・・・・。





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表紙・目次

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