毒舌王子は偽りのお人形の心を甘く溶かす
私の顔は美しいという表現よりも可愛いの方が適していると言える。
金髪、水色の瞳、小顔。
そこから視線を下げていくと、華奢な肩からほっそりと伸びた白い腕やまだまだ発展途上の胸、主張控えめなおしり、太ももとは呼べない太ももに、発達していない筋肉のみであろうふくらはぎ。
無駄な肉も、少しは必要な脂肪も、ない。
くわえて身長は150センチぴったりなのだから、小学生と言っても疑われないだろう。
実際、カラオケや漫画喫茶に私服で一人で行くと高確率で早い時間に追い出される。
まったく、失礼な人達だ。
仕方の無いこととはいえ、心がもやっとするし……傷もつく。
『私は!女子高生だ!!』
と声を大にして叫びたい。切実に。
……まぁ私の悲痛な胸の内は、今は置いておくとしよう。
何が言いたいかって、私は上から下まで見た目が超幼い。
そして何度も言うが、可愛い。
可愛い子というのはそれなりに性格の幅が広いと思う。
天然、ドジっ子、癒し系、ぶりっ子…などなど。
あげようとしたらキリがない。
その中で私が演じるキャラを選ぶにあたって考えたこと。