捨て猫は関西弁男子
猫は人が来たことが嬉しいのかにゃあと鳴いて、私の左手に手を乗せた。
「可愛いおててだね」
ほんとうに愛らしい猫だ。
お別れは名残惜しいけど、すくっと立って家に向かおうとすると「みゃあ」とまた猫が鳴いた。
まるで「行かないで」と言っているようだった。
先程も言った通り、うちのマンションはペット禁止だ。
でも、この猫を雨空の下放っておいたら風邪を引いてしまうかもしれない。
もしかしたら、こんなに小さいのだから死んでしまうかもしれない。
そう思うと心がちくりと痛んだ。
気づくと私は段ボールを抱えて我が家へ戻っていた。
「拾ってきちゃった…」
大家さんバレたら終わりだ。
だけど放って置けなかった。
猫を抱き抱えるとタオルで包みこみ、雫を拭き取ってあげた。
「可愛いおててだね」
ほんとうに愛らしい猫だ。
お別れは名残惜しいけど、すくっと立って家に向かおうとすると「みゃあ」とまた猫が鳴いた。
まるで「行かないで」と言っているようだった。
先程も言った通り、うちのマンションはペット禁止だ。
でも、この猫を雨空の下放っておいたら風邪を引いてしまうかもしれない。
もしかしたら、こんなに小さいのだから死んでしまうかもしれない。
そう思うと心がちくりと痛んだ。
気づくと私は段ボールを抱えて我が家へ戻っていた。
「拾ってきちゃった…」
大家さんバレたら終わりだ。
だけど放って置けなかった。
猫を抱き抱えるとタオルで包みこみ、雫を拭き取ってあげた。