江藤くんはループしがち
☆☆☆
う~ん。
江藤君に話かけたいだけなのに、どうしてこんなに難しいんだろう。
昼休憩時間、里香と机を引っ付けてお弁当を食べていると、ついため息が出てしまった。
このままじゃあたしは永遠に2月3日から2月8日を繰り返すことになってしまう。
「なに難しい顔してるの?」
一足先にお弁当を食べ終えた里香が不思議そうな表情で聞いてきた。
「ちょっとね……」
まさかループをとめたいなんて説明できるわけもなく、あたしはウインナーを口に運ぶ。
あ、中にチーズが入ってるタイプのウインナーだ。
大好きなおかずなのにちゃんと味わうこともなく飲み込んだ。
「悩みがあるなら聞くよ?」
言いながら里香はあたしのお弁当箱から卵焼きをひとつつまんで口に入れている。
「ちょっと、卵焼きも大好物なんだからね」
もうとられまいとお弁当箱を抱きしめるようにしてガードする。
「ごめんごめん。でも本当に元気ないじゃん? どうしたの?」
心配してくれているのは本心からみたいだ。
あたしは大きく息を吐き出した。
説明したって信じてくれないことはわかりきっている。
でも、話をすることで少し気が楽になるかもしれない。
「実はね……」
あたしはボソボソと呟くような声で、ループしていることを里香に説明した。
う~ん。
江藤君に話かけたいだけなのに、どうしてこんなに難しいんだろう。
昼休憩時間、里香と机を引っ付けてお弁当を食べていると、ついため息が出てしまった。
このままじゃあたしは永遠に2月3日から2月8日を繰り返すことになってしまう。
「なに難しい顔してるの?」
一足先にお弁当を食べ終えた里香が不思議そうな表情で聞いてきた。
「ちょっとね……」
まさかループをとめたいなんて説明できるわけもなく、あたしはウインナーを口に運ぶ。
あ、中にチーズが入ってるタイプのウインナーだ。
大好きなおかずなのにちゃんと味わうこともなく飲み込んだ。
「悩みがあるなら聞くよ?」
言いながら里香はあたしのお弁当箱から卵焼きをひとつつまんで口に入れている。
「ちょっと、卵焼きも大好物なんだからね」
もうとられまいとお弁当箱を抱きしめるようにしてガードする。
「ごめんごめん。でも本当に元気ないじゃん? どうしたの?」
心配してくれているのは本心からみたいだ。
あたしは大きく息を吐き出した。
説明したって信じてくれないことはわかりきっている。
でも、話をすることで少し気が楽になるかもしれない。
「実はね……」
あたしはボソボソと呟くような声で、ループしていることを里香に説明した。