江藤くんはループしがち
江藤くんの目にかすかに涙が浮かんでいる。
前を向くための痛みに必死で耐えているのがわかった。
「そうだ、緑川にはまだ言ってなかったよな」
思い出したように江藤くんが言う。
「俺、サッカー部に入ったんだよ。ずっと興味があったんだ」
その言葉に一気に気持ちが舞い上がっていくのを感じる。
「そ、そうなんだね!」
初めて聞いたように目を輝かせてうなづく。
「今日の昼もグラウンドでサッカーしててさ、やっぱりすごく楽しくて、大好きなんだってわかった」
うん。
見ていたから知っているよ。
「たぶん、真央も喜んでくれてると思うんだ」
「そうだね」
「緑川のおかげだよな」
「え、あたし?」
「あぁ。いつでも俺のこと気にしてくれてたじゃん。本当にありがとう」
そんな……。
最初はループを止めなきゃいけないっていう使命感からだった。
前を向くための痛みに必死で耐えているのがわかった。
「そうだ、緑川にはまだ言ってなかったよな」
思い出したように江藤くんが言う。
「俺、サッカー部に入ったんだよ。ずっと興味があったんだ」
その言葉に一気に気持ちが舞い上がっていくのを感じる。
「そ、そうなんだね!」
初めて聞いたように目を輝かせてうなづく。
「今日の昼もグラウンドでサッカーしててさ、やっぱりすごく楽しくて、大好きなんだってわかった」
うん。
見ていたから知っているよ。
「たぶん、真央も喜んでくれてると思うんだ」
「そうだね」
「緑川のおかげだよな」
「え、あたし?」
「あぁ。いつでも俺のこと気にしてくれてたじゃん。本当にありがとう」
そんな……。
最初はループを止めなきゃいけないっていう使命感からだった。