江藤くんはループしがち
「あ、あたしって人より敏感みたいでさぁ。なんんか変だなぁって感じることが多いんだよね」
あたしは説明しながら教室後方、生徒用のロッカーがある方へと歩いていった。
背の低いロッカーの上にはクラスで飼っている亀の亀吉がいる。
「たとえば亀の体調がよくないとか」
呟きながら飼育ケースの中にいる亀吉を確認する。
飼育係りさんが与えてくれたエサを一生懸命ほお張って食べている。
いたって健康そうだ。
亀吉の不調ではなかったみたい。
「じゃあ、教室内でなにか配置が変化してたりとか」
また呟きながら教室全体を見回してみた。
机の並び。
ロッカーの位置。
教卓が置かれている場所。
どれも先週までと同じ場所にあるみたいだ。
う~んとあたしは腕組みをして考え込んだ。
教室内で変わった場所はなにもないみたいだ。
それでも感じる違和感。
「あ、亜美ホームルームが始まるよ」
里香にそう言われて黒板の上に設置されている時計に視線を向ける。
もうすぐ先生が来る時間だ。
あたしと里香は慌てて自分の机に戻ったのだった。
あたしは説明しながら教室後方、生徒用のロッカーがある方へと歩いていった。
背の低いロッカーの上にはクラスで飼っている亀の亀吉がいる。
「たとえば亀の体調がよくないとか」
呟きながら飼育ケースの中にいる亀吉を確認する。
飼育係りさんが与えてくれたエサを一生懸命ほお張って食べている。
いたって健康そうだ。
亀吉の不調ではなかったみたい。
「じゃあ、教室内でなにか配置が変化してたりとか」
また呟きながら教室全体を見回してみた。
机の並び。
ロッカーの位置。
教卓が置かれている場所。
どれも先週までと同じ場所にあるみたいだ。
う~んとあたしは腕組みをして考え込んだ。
教室内で変わった場所はなにもないみたいだ。
それでも感じる違和感。
「あ、亜美ホームルームが始まるよ」
里香にそう言われて黒板の上に設置されている時計に視線を向ける。
もうすぐ先生が来る時間だ。
あたしと里香は慌てて自分の机に戻ったのだった。