江藤くんはループしがち
☆☆☆

2月7日の日曜日。


前回同様、朝からとてもいい天気だった。


あたしは制服を着て里香と一緒に学校へ向かった。


前回は2人だけだったからバスで葬儀場へ行ったけれど、今回は2年A組の全員が参加することになった。


だから学校に集合して、学校が用意してくれたバスを使うのだ。


2年A組が全員集合しているというのに、バスの中はとても静かだった。


時折すすり泣きの声が聞こえてきて、気分はどんどん沈んでいく。


重たい雰囲気を抱えたまま、バスは葬儀場へと到着した。


「里香、あんまり泣いてちゃダメだよ」


これから江藤君や江藤君の家族と顔を合わせるのだ。


隣でずっと泣いていた里香にハンカチを渡した。


「だ、だって……真央ちゃんまだ1年生だったし、学校だってほとんどこれてなかったのに」
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