江藤くんはループしがち
☆☆☆
持久走の授業は正直きつかった。
走っても走っても走っても走っても、終わりを告げる笛が鳴らない。
今何週しただろう?
今どこを走ってるんだろう?
だんだんわからなくなってきて、つい足が止まってしまいそうになる。
それでもどうにか足を前へ出して必死に走った。
足は速いほうじゃないけれど、持久走にそれは関係ない。
とにかく20分間自分のペースで走ればいい。
あれほど寒いと感じていた外気温も今は暑くて仕方ない。
背中や額に汗が流れていって、ジャージを脱ぎ捨ててしまいたくなる。
「はい、あと1分だよ!」
先生の声が聞こえてきた瞬間、走るスピードがグンッと上がった気がした。
後1分。
後1分なら走りきることができる。
息が上がり、肺が圧迫されている感覚がする。
頬は冷たいのか熱いのかわからないし、鼻の頭も感覚がない。
後1分。
後1分。
ちょっと待ってよ、1分ってこんなに長かった?
持久走の授業は正直きつかった。
走っても走っても走っても走っても、終わりを告げる笛が鳴らない。
今何週しただろう?
今どこを走ってるんだろう?
だんだんわからなくなってきて、つい足が止まってしまいそうになる。
それでもどうにか足を前へ出して必死に走った。
足は速いほうじゃないけれど、持久走にそれは関係ない。
とにかく20分間自分のペースで走ればいい。
あれほど寒いと感じていた外気温も今は暑くて仕方ない。
背中や額に汗が流れていって、ジャージを脱ぎ捨ててしまいたくなる。
「はい、あと1分だよ!」
先生の声が聞こえてきた瞬間、走るスピードがグンッと上がった気がした。
後1分。
後1分なら走りきることができる。
息が上がり、肺が圧迫されている感覚がする。
頬は冷たいのか熱いのかわからないし、鼻の頭も感覚がない。
後1分。
後1分。
ちょっと待ってよ、1分ってこんなに長かった?