江藤くんはループしがち
そして、何事もなく終わりのホームルームの時間がやってきた。
その頃にはみんなグッタリと机に突っ伏している。
担任の先生が教室に入ってきても姿勢を正そうとしなかったが、先生も事情を知っているだけに苦笑いを漏らしただけだった。
これから真っ直ぐ帰る生徒はまだいい。
中には運動部に向かう生徒だっている。
どこからそんな元気が出てくるのか、同い年のあたしにも理解できない存在だった。
先生が明日の予定や、最近不審者が出ているという注意を説明している間、あたしはチラリと江藤くんへ視線を向けていた。
これも、今までの癖のせいだった。
また見ちゃった!
そう思ってすぐに視線をそらそうとしたのだが、江藤くんがサッと青ざめた気がして視線をそらせなくなってしまった。
どうしたんだろう?
持久走で気分でも悪くなったのかな?
あまりに顔色が悪いので声をかけようとした、その瞬間だった。
グニャリと空間がゆがんで見えた。
先生の声もゆがみ、気分の悪さに机に突っ伏す。
これは1度経験したことのあることだった。
また、なの?
そう思った次の瞬間、あたしは机に座っていた。
その頃にはみんなグッタリと机に突っ伏している。
担任の先生が教室に入ってきても姿勢を正そうとしなかったが、先生も事情を知っているだけに苦笑いを漏らしただけだった。
これから真っ直ぐ帰る生徒はまだいい。
中には運動部に向かう生徒だっている。
どこからそんな元気が出てくるのか、同い年のあたしにも理解できない存在だった。
先生が明日の予定や、最近不審者が出ているという注意を説明している間、あたしはチラリと江藤くんへ視線を向けていた。
これも、今までの癖のせいだった。
また見ちゃった!
そう思ってすぐに視線をそらそうとしたのだが、江藤くんがサッと青ざめた気がして視線をそらせなくなってしまった。
どうしたんだろう?
持久走で気分でも悪くなったのかな?
あまりに顔色が悪いので声をかけようとした、その瞬間だった。
グニャリと空間がゆがんで見えた。
先生の声もゆがみ、気分の悪さに机に突っ伏す。
これは1度経験したことのあることだった。
また、なの?
そう思った次の瞬間、あたしは机に座っていた。