江藤くんはループしがち
あたしは隣の席の江藤くんへ視線を向ける。
江藤くんは不思議そうな表情でこちらを見ていた。
朝のホームルームが終わると同時にあたしはそんな江藤くんに話しかけた。
右手にイヤホンを持っていた江藤くんは驚いた様子で動きを止める。
「江藤くん、今日なにかあったでしょう?」
勢いよく効くと、江藤くんはキョトンとした表情になった。
「今日って、まだ始まったばかりだけど」
と、時計を見て言う。
そういえばそうだった。
あたしにとっては2度目の朝のホームルームだったけれど、みんなからすれば1度目になるんだ。
そう気がついて腕組みをした。
前回ループに巻き込まれてからあたしの敏感さは増しているのか、今回のループにはすぐに気がつくことができた。
それはいいのだけれど、江藤くん本人は全く気がついていないみたいだ。
「わかった! じゃあ、困ったこととか起こったらすぐにあたしに言ってね?」
「あ、あぁ。わかったよ」
江藤くんはとまどいながらもうなづいてくれたのだった。
江藤くんは不思議そうな表情でこちらを見ていた。
朝のホームルームが終わると同時にあたしはそんな江藤くんに話しかけた。
右手にイヤホンを持っていた江藤くんは驚いた様子で動きを止める。
「江藤くん、今日なにかあったでしょう?」
勢いよく効くと、江藤くんはキョトンとした表情になった。
「今日って、まだ始まったばかりだけど」
と、時計を見て言う。
そういえばそうだった。
あたしにとっては2度目の朝のホームルームだったけれど、みんなからすれば1度目になるんだ。
そう気がついて腕組みをした。
前回ループに巻き込まれてからあたしの敏感さは増しているのか、今回のループにはすぐに気がつくことができた。
それはいいのだけれど、江藤くん本人は全く気がついていないみたいだ。
「わかった! じゃあ、困ったこととか起こったらすぐにあたしに言ってね?」
「あ、あぁ。わかったよ」
江藤くんはとまどいながらもうなづいてくれたのだった。