江藤くんはループしがち
☆☆☆
それからあたしは里香にももう1度説明をして、江藤くんを観察させてもらうことになった。
江藤くんは視線がぶつかるたび気まずそうな表情を浮かべている。
だけどそんなこと気にしている場合ではなかった。
今回であたしは3度目の持久走を経験しないといけないのだ。
これ以上あんなキツイ思いをするのは嫌だった。
「持久走3回目かぁ」
休憩時間中、江藤くんと後について廊下を歩いていたとき、里香がそう粒やいてプッと笑った。
「笑い事じゃないよ!?」
あたしは里香を睨みつけて言う。
こんなことずっと繰り返していたら、頭がおかしくなってしまいそうだ。
「本当にもう、どうしてループなんてしてるんだろう」
ブツブツと文句を言いながら江藤くんの背中を追いかけて歩いていると、突然立ち止まられてぶつかってしまった。
「痛っ!」
鼻をぶつけてしまって江藤くんに睨みつける。
「ごめん。でも、トイレだから」
振り向いた江藤くんは気まずそうに言う。
考え事をしていて、つい男子トイレの中までついて入ってしまうところだったのだ。
あたしは慌てて足を止めて「どうぞ」と、そっぽを向いたのだった。
それからあたしは里香にももう1度説明をして、江藤くんを観察させてもらうことになった。
江藤くんは視線がぶつかるたび気まずそうな表情を浮かべている。
だけどそんなこと気にしている場合ではなかった。
今回であたしは3度目の持久走を経験しないといけないのだ。
これ以上あんなキツイ思いをするのは嫌だった。
「持久走3回目かぁ」
休憩時間中、江藤くんと後について廊下を歩いていたとき、里香がそう粒やいてプッと笑った。
「笑い事じゃないよ!?」
あたしは里香を睨みつけて言う。
こんなことずっと繰り返していたら、頭がおかしくなってしまいそうだ。
「本当にもう、どうしてループなんてしてるんだろう」
ブツブツと文句を言いながら江藤くんの背中を追いかけて歩いていると、突然立ち止まられてぶつかってしまった。
「痛っ!」
鼻をぶつけてしまって江藤くんに睨みつける。
「ごめん。でも、トイレだから」
振り向いた江藤くんは気まずそうに言う。
考え事をしていて、つい男子トイレの中までついて入ってしまうところだったのだ。
あたしは慌てて足を止めて「どうぞ」と、そっぽを向いたのだった。