江藤くんはループしがち
☆☆☆
しかし、江藤くんが生徒手帳を無くすような素振りは見せなかった。
休憩時間のたびに確認しては、ちゃんと胸ポケットに戻している。
「なにをそんなに確認してるんだろうね?」
里香はそっちの方が気になるみたいだ。
お昼のお弁当を食べながら首をかしげている
「それより、全然なくさないじゃん」
あたしはうんざりして呟く。
このお弁当を食べるのも4度目だ。
いや、お弁当はおいしいから何度食べても問題はないけれど。
「やっぱり体育の時じゃない?」
ふと里香が思いついたように言った。
「ほら、今日って6時間目でしょう? しかも持久走で疲れるだろうし、注意力散漫になって忘れ物とか落し物も増えそうじゃない?」
その上6時間目が終わったらすぐに掃除時間だ。
みんなゆっくり着替えている時間もない。
そのせいであたし自身もブツブツと文句を言っていたことを思い出した。
「そうかもしれない!」
あたしはパッと目を輝かせて言ったのだった。
しかし、江藤くんが生徒手帳を無くすような素振りは見せなかった。
休憩時間のたびに確認しては、ちゃんと胸ポケットに戻している。
「なにをそんなに確認してるんだろうね?」
里香はそっちの方が気になるみたいだ。
お昼のお弁当を食べながら首をかしげている
「それより、全然なくさないじゃん」
あたしはうんざりして呟く。
このお弁当を食べるのも4度目だ。
いや、お弁当はおいしいから何度食べても問題はないけれど。
「やっぱり体育の時じゃない?」
ふと里香が思いついたように言った。
「ほら、今日って6時間目でしょう? しかも持久走で疲れるだろうし、注意力散漫になって忘れ物とか落し物も増えそうじゃない?」
その上6時間目が終わったらすぐに掃除時間だ。
みんなゆっくり着替えている時間もない。
そのせいであたし自身もブツブツと文句を言っていたことを思い出した。
「そうかもしれない!」
あたしはパッと目を輝かせて言ったのだった。