江藤くんはループしがち
少し離れた男子更衣室に走っていくだけで足がガクガクと震えてしまう。
そして待つこと10分。
お目当ての江藤くんが出てきてすぐに駆け寄った。
「江藤くんちょっと待って!」
更衣室の前で声をかけられるとは思っていなかったのだろう、江藤くんは「うわっ!?」と声を上げて転びそうになっていた。
「お、俺になにか用事?」
あたしと里香を交互に見て瞬きをする。
「江藤くん、生徒手帳持ってる?」
聞くと江藤くんは「そんなの、持ってるに決まってるだろ」と言って胸ポケットに指を入れた。
しかしその直後、サッと青ざめたのだ。
胸ポケットを広げて中を確認している。
そんな小さなポケットなんだから、指を入れて触れることがなければ、ないということだ。
「ない、どうして!?」
江藤くんが焦ってズボンのポケットも確認する。
やはりそこにも生徒手帳は入っていないみたいだ。
見る見る青ざめていく江藤くんを見て、まずいと感じた。
このままじゃ今から朝のホームルームまでループしてしまうかもしれない。
そして待つこと10分。
お目当ての江藤くんが出てきてすぐに駆け寄った。
「江藤くんちょっと待って!」
更衣室の前で声をかけられるとは思っていなかったのだろう、江藤くんは「うわっ!?」と声を上げて転びそうになっていた。
「お、俺になにか用事?」
あたしと里香を交互に見て瞬きをする。
「江藤くん、生徒手帳持ってる?」
聞くと江藤くんは「そんなの、持ってるに決まってるだろ」と言って胸ポケットに指を入れた。
しかしその直後、サッと青ざめたのだ。
胸ポケットを広げて中を確認している。
そんな小さなポケットなんだから、指を入れて触れることがなければ、ないということだ。
「ない、どうして!?」
江藤くんが焦ってズボンのポケットも確認する。
やはりそこにも生徒手帳は入っていないみたいだ。
見る見る青ざめていく江藤くんを見て、まずいと感じた。
このままじゃ今から朝のホームルームまでループしてしまうかもしれない。