クールな副社長の秘密~偶然知ったら溺愛されて妻になりました~
 個室の中には藤堂の姿。

「待たせた」

「いや。今賑やかな声が聞こえたのは涼子か?」

「ああ」

「相変わらず賑やかな奴だな」

「だな。桃華」自然に桃華を席に促す。

「相川さん、急に決めて悪かったね」

「お疲れ様です。いえ。誘っていただいてありがとうございます」

「この店のオーナーは高校時代俺達と一緒にラグビーをしていた仲間なんだ」

「ええっ?俺達?」

「そうだよ」

「樹さんや室長もラグビーを?」

「ああ。桃華は何に驚いているんだ?」

「ラグビーって、オーナーの森さんみたいな方のイメージで、樹さんや室長のような痩身な男性のイメージは…」

「「プッ」」笑い出すふたり。

「何か変な事いいましたか?」

「イヤ。森みたいな体型の人ばかりじゃないんだよ。ポジションによって役割が違うからな」

「へぇ~」

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