クールな副社長の秘密~偶然知ったら溺愛されて妻になりました~
ラスボス登場
そして迎えた水曜日。
桃華は話が決まってすぐに母親に連絡を入れていた。急にどうしたのか不思議がられたが、紹介したい人がいると伝えると、桃華に今まで男性の影がなく心配していた母親は、飛び上がって喜んでいるのが伝わるほどの興奮状態だった。
母から父と兄には話をしておいてくれるが若干心配は残る……。
桃華の父と兄は……。
仕事はこの日も残業なく終わり、社長には先に芦屋に帰ってもらうことになる。
この日の朝。
「お義父さん、今日は先に帰ってもらうことになりすみません」
「桃華さん、大丈夫だよ。それよりもご両親には、くれぐれもよろしくお伝え願うよ」
「わかりました。ひとりでご無理をなさらないで下さいね」
「わかってるよ。桃華さんは優しいなぁ」
「桃華、数時間のことだ。手は少し不自由だが、子供じゃないんだ。そこまで心配しなくても大丈夫だ」
「でも……」
「気持ちだけで嬉しいよ。気をつけて行ってきなさい。薄情な息子で本当に良いのか不安だが」
「親父煩い」
というやり取りがあったのだ。
利き手のケガは大袈裟ではなく、困ることが沢山ある。
桃華は話が決まってすぐに母親に連絡を入れていた。急にどうしたのか不思議がられたが、紹介したい人がいると伝えると、桃華に今まで男性の影がなく心配していた母親は、飛び上がって喜んでいるのが伝わるほどの興奮状態だった。
母から父と兄には話をしておいてくれるが若干心配は残る……。
桃華の父と兄は……。
仕事はこの日も残業なく終わり、社長には先に芦屋に帰ってもらうことになる。
この日の朝。
「お義父さん、今日は先に帰ってもらうことになりすみません」
「桃華さん、大丈夫だよ。それよりもご両親には、くれぐれもよろしくお伝え願うよ」
「わかりました。ひとりでご無理をなさらないで下さいね」
「わかってるよ。桃華さんは優しいなぁ」
「桃華、数時間のことだ。手は少し不自由だが、子供じゃないんだ。そこまで心配しなくても大丈夫だ」
「でも……」
「気持ちだけで嬉しいよ。気をつけて行ってきなさい。薄情な息子で本当に良いのか不安だが」
「親父煩い」
というやり取りがあったのだ。
利き手のケガは大袈裟ではなく、困ることが沢山ある。