クールな副社長の秘密~偶然知ったら溺愛されて妻になりました~
 桃華をさっと横抱きにして目指すは寝室。もう、一分一秒ですら勿体ない。

 優しくベッドに桃華を寝かせ、上から桃華を見下ろす。そして、今まで軽いキスしかしてこなかった唇に情熱的なキスを繰り返す。

 桃華の口内に侵入する樹の妖艶な舌の動きに桃華からは、無意識に声が上がる。

「んんっ、アッ」色っぽい声。

 樹も桃華の声に煽られる。

 最初は、優しくゆっくりと気遣えていた樹だったが、途中からは無我夢中で桃華を求めていた。

 ひとつに繋がった瞬間、桃華の目からはキラキラとした涙が一粒流れた。

 美しい嬉し涙が……。

 樹はその涙に口づけする。

 それからは、激しくも愛情の溢れる時間が過ぎていった……。

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