クールな副社長の秘密~偶然知ったら溺愛されて妻になりました~
 午前10時に始まった会議は、お昼の休憩を挟み14時までの予定だ。

 桃華は商品企画に参加はしたが、担当者ではない。会議は気になるが通常業務をしていた。

 参加者が多いため、お昼のお弁当の準備には美奈と手伝う予定になっている。絵理香から連絡があるだろう。

 ところがお昼を過ぎても連絡がない。

「モモちゃん、もうお昼過ぎちゃってますよ」

 時計は既に12時半を指している。

「どうしたんだろう?美奈ちゃん見に行こうか?」

「はい」

 部長も会議に出席している。部内もみんなランチに出て電話番以外いない。

「田中くん。ちょっと私と美奈ちゃん、会議室に行ってくるから、後よろしく」

「わかりました」今日の電話番の田中くんを残し、会議室に向かう。

 会議室は15階。エレベーターを待つふたり。

「何かあったんでしょうか?」

「お昼の余裕もない程?」

「何でしょうね…」

 ふたりは考えるがわからない。


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