クールな副社長の秘密~偶然知ったら溺愛されて妻になりました~
15階は、大小会議室が並び使用がない日は閑散としている。
桃華と美奈が降り立つと一番大きい今日の会議室の前に絵理香の姿があった。
ところが、いつも余裕の表情で凛としている絵理香でさえ様子が可笑しい。
中ではまだ会議中だろうと気遣い小声で話し掛けた。
「絵理香。お昼過ぎてるけどどうしたの?」
「あ~。結構重大な問題が発生して…点」
「「ええっ!」」
桃華と美奈は思わず大きい声を出してしまい、慌てて両手で口を押さえる。
「今日は最終報告会だったんだけど、途中で原田百貨店側とミキタニとで、出店予定のお店とお菓子の種類と個数とで相違が見つかったの」
「……それって」
「うん。かなりヤバイ。もう百貨店側は広告も仕上がってるしね」
「原因は?」
「さっきわかったのは、うちの営業部の女性社員ふたりのミスね」
「ええっ」
「取りあえず、多分今うちの社長と副社長が謝罪してるんじゃないかな」
桃華と美奈が降り立つと一番大きい今日の会議室の前に絵理香の姿があった。
ところが、いつも余裕の表情で凛としている絵理香でさえ様子が可笑しい。
中ではまだ会議中だろうと気遣い小声で話し掛けた。
「絵理香。お昼過ぎてるけどどうしたの?」
「あ~。結構重大な問題が発生して…点」
「「ええっ!」」
桃華と美奈は思わず大きい声を出してしまい、慌てて両手で口を押さえる。
「今日は最終報告会だったんだけど、途中で原田百貨店側とミキタニとで、出店予定のお店とお菓子の種類と個数とで相違が見つかったの」
「……それって」
「うん。かなりヤバイ。もう百貨店側は広告も仕上がってるしね」
「原因は?」
「さっきわかったのは、うちの営業部の女性社員ふたりのミスね」
「ええっ」
「取りあえず、多分今うちの社長と副社長が謝罪してるんじゃないかな」