クールな副社長の秘密~偶然知ったら溺愛されて妻になりました~
桃華が驚くのも無理はない。
そこには、会社でいつも話題に上がるクールな副社長が立っていたのだから。
「ど、ど、どうして……」言葉にならない桃華。
「それはこっちのセリフだ」
実は、樹も桃華の事はよく知っていたのだ。
桃華からは、会社の副社長だとしか認識がないだろう。が、樹は会社内で活き活きと楽しそうに働く桃華を目にして、気になっていた。
だからと言って副社長で、近寄りがたいオーラを出している樹から、社内で声を掛ける事はなく見掛けたら目で追って見ているだけの存在なのだ。
「……」言葉が出ない桃華。
「まだまだお客さんが並んでくれてる。今、話をしている時間はない。また後日話をしよう。だが、この事は他言無用だ」
樹に言われ、首を縦に振るしか出来ない桃華は、袋に入れられたパンを渡され、お会計をしたかの記憶も曖昧なまま店を出た。
もちろんブログに載せる許可を取るどころではなかったのは言うまでもない……。
そこには、会社でいつも話題に上がるクールな副社長が立っていたのだから。
「ど、ど、どうして……」言葉にならない桃華。
「それはこっちのセリフだ」
実は、樹も桃華の事はよく知っていたのだ。
桃華からは、会社の副社長だとしか認識がないだろう。が、樹は会社内で活き活きと楽しそうに働く桃華を目にして、気になっていた。
だからと言って副社長で、近寄りがたいオーラを出している樹から、社内で声を掛ける事はなく見掛けたら目で追って見ているだけの存在なのだ。
「……」言葉が出ない桃華。
「まだまだお客さんが並んでくれてる。今、話をしている時間はない。また後日話をしよう。だが、この事は他言無用だ」
樹に言われ、首を縦に振るしか出来ない桃華は、袋に入れられたパンを渡され、お会計をしたかの記憶も曖昧なまま店を出た。
もちろんブログに載せる許可を取るどころではなかったのは言うまでもない……。