クールな副社長の秘密～偶然知ったら溺愛されて妻になりました～

　そして……

　桃華と樹のその後は……。

　催事前には、社長の怪我はギプスが取れ普通に生活が出来るまでに回復した。

　同居生活も終わりを迎える。

　筈だった……。

「桃華。もう、桃華のいない生活は考えられない。お願いだ。一緒に住もう」

「私で良ければ……」

　出会った頃は、恋も知らなかった桃華は、樹に一途に愛され愛を知った。

「もう、籍を入れて夫婦になってくれ」

「……。はい」

「やった～」

「樹さん、お義父さん、よろしくお願い致します」

　そう、ここは樹の実家のリビング。

「桃華さん、こちらこそ息子をよろしく頼みます」

「桃華ありがとう。愛してる」

　パンや菓子にしか興味がなかった桃華と、女性に興味を示さなかったクールな副社長である樹。

　芦屋のベーカリーショップから始まった二人の偶然の出逢いは、夫婦となり今後みんなにパンと愛をお届けします！




《END》