クールな副社長の秘密~偶然知ったら溺愛されて妻になりました~
「父も母のパンが大好きだった。けど、それゆえに中途半端な物なら無理だと。だから努力しろって言われた。ただ、もし実現するなら母が大好きだった実家の庭に建ててくれと言ってくれたんだ」
「えっ、あの広い素敵なお庭は樹さんのご実家なんですか?」
「ああ。今は父がひとりで住んでいる。だけど、日曜に沢山の人が集まってくれて喜んでいるよ」
「そうなんですね」
「折角来てもらっても、接客までひとりでしているから、数が限られている。桃華が接客をしてくれたら、もう少し生産量を増やせるんだ。ただ、母の大切な想いのつまったパンを扱うのは、パンに愛情を持っている人にしたい。だからバイトも雇えずいたんだ。もちろん、バイト代もしっかり払う。どうだろう?」
「樹さんのパン、正直今まで食べた中で一番でした。今、話を聞いて納得しました。お母様のレシピも素晴らしいと思いますが、その気持ちを受け継ぐ樹さんが作るから美味しいんですね。本当なら毎日営業してほしいくらいですが、本業があって無理だし、それなら日曜日に少しでも沢山のパンを作れるように私で良ければ協力させて下さい」
パンが大好きな桃華には、沢山の人に食べてもらいたい気持ちが最優先だ。
「えっ、あの広い素敵なお庭は樹さんのご実家なんですか?」
「ああ。今は父がひとりで住んでいる。だけど、日曜に沢山の人が集まってくれて喜んでいるよ」
「そうなんですね」
「折角来てもらっても、接客までひとりでしているから、数が限られている。桃華が接客をしてくれたら、もう少し生産量を増やせるんだ。ただ、母の大切な想いのつまったパンを扱うのは、パンに愛情を持っている人にしたい。だからバイトも雇えずいたんだ。もちろん、バイト代もしっかり払う。どうだろう?」
「樹さんのパン、正直今まで食べた中で一番でした。今、話を聞いて納得しました。お母様のレシピも素晴らしいと思いますが、その気持ちを受け継ぐ樹さんが作るから美味しいんですね。本当なら毎日営業してほしいくらいですが、本業があって無理だし、それなら日曜日に少しでも沢山のパンを作れるように私で良ければ協力させて下さい」
パンが大好きな桃華には、沢山の人に食べてもらいたい気持ちが最優先だ。