クールな副社長の秘密~偶然知ったら溺愛されて妻になりました~
「相川さんにお聞きしたい事が何点か」

「私でお答え出来ることであれば……」何を聞かれるのか構える。

「相川さんは、いつから副社長とお知り合いで?」ズバリ聞いてくる。

「先週、副社長室に呼ばれた前の日ですかね……」どこまで正直に答えて良いのか悩む。

「どちらでお知り合いに?」

「……。副社長に聞いていただけませんか?」

「では、質問を変えます」

「?」

「今日、副社長のご機嫌が大変良いのですが、何かご存知ですか?」

「……。わかりません」

「そうですか?相川さんが何かご存知なのでは?と思ったもので」

「副社長に直接お聞きになられては?」

「そうですね。ただ、最近休日の付き合いが悪くてプライベートでは会えていないんです」

「……」

 その答えを知っている桃華は気まずいが、勝手にペラぺラ喋るわけにはいかない。

「では、秘書課の事は進展があればお知らせします」

「はい。ありがとうございます」

「何かあれば、私まで連絡を下さい」とプライベートの番号が書かれた名刺を受け取った。

 今後の展開は……。


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