平成極上契約結婚【元号旦那様シリーズ平成編】
戻ってきたお見合い写真と身上書を、ライティングデスクの上にポンと置く。
そこへドアをノックする音が聞こえて、ライティングデスクの上を睨むようにして見ていた私は振り返る。
「入って」
久美子かと思ったが、兄だった。入室した兄はベッドの端に腰を下ろす。
「ほら、お土産」
ほいと、紙袋に入ったお土産を渡されお礼を言って、ライティングデスクの椅子に座ってから中身を取り出す。
「ラベンダーオイル……?」
「イライラしているお前にピッタリだったな」
兄はからかうような笑みを向けてくる。
ラベンダーオイルの蓋を取って匂いを吸い込んでみた瞬間、原液が強すぎてゲホゲホと咳き込む。
「それは二滴くらい枕に垂らすものだよ」
「リラックスできそう。ありがとう。もう一つの箱は……オルゴールね!」
紙袋から出して手のひらよりも大きな陶器で出来た長方形の箱型のオルゴールだった。これもラベンダーの花が描かれていて美しい。
「お兄ちゃん、ありがとう。とても素敵。アクセサリーも入れられるのね。お義姉さんにも後でお礼を言うけど、先に伝えてね」
「花の絵が違うが久美子もお揃いなんだ。先にあげてきたが微妙な顔をしていた」
兄は苦笑いを浮かべる。
そこへドアをノックする音が聞こえて、ライティングデスクの上を睨むようにして見ていた私は振り返る。
「入って」
久美子かと思ったが、兄だった。入室した兄はベッドの端に腰を下ろす。
「ほら、お土産」
ほいと、紙袋に入ったお土産を渡されお礼を言って、ライティングデスクの椅子に座ってから中身を取り出す。
「ラベンダーオイル……?」
「イライラしているお前にピッタリだったな」
兄はからかうような笑みを向けてくる。
ラベンダーオイルの蓋を取って匂いを吸い込んでみた瞬間、原液が強すぎてゲホゲホと咳き込む。
「それは二滴くらい枕に垂らすものだよ」
「リラックスできそう。ありがとう。もう一つの箱は……オルゴールね!」
紙袋から出して手のひらよりも大きな陶器で出来た長方形の箱型のオルゴールだった。これもラベンダーの花が描かれていて美しい。
「お兄ちゃん、ありがとう。とても素敵。アクセサリーも入れられるのね。お義姉さんにも後でお礼を言うけど、先に伝えてね」
「花の絵が違うが久美子もお揃いなんだ。先にあげてきたが微妙な顔をしていた」
兄は苦笑いを浮かべる。