平成極上契約結婚【元号旦那様シリーズ平成編】
心を決めて口を開いたが、彼がまだ私の隣の近すぎる距離にボッと顔に火が付いたように熱くなり、金縛りに遭ったみたいに円城寺さんの黒い瞳から逸らせなくなった。
「君の態度はまるで……」
「ま、まるで……?」
ドキドキ高鳴る鼓動が円城寺さんに届かないように祈ることしかできない。
「俺と一夜を過ごしたいのか?」
形のいい彼の唇から出た思いがけない言葉に、ギョッと目を大きく見開いた刹那、ソファの背に手が置かれ、反対の手で私の頬にかかる色素の薄いブラウンの髪をゆっくりと払った。
「君の態度はまるで……」
「ま、まるで……?」
ドキドキ高鳴る鼓動が円城寺さんに届かないように祈ることしかできない。
「俺と一夜を過ごしたいのか?」
形のいい彼の唇から出た思いがけない言葉に、ギョッと目を大きく見開いた刹那、ソファの背に手が置かれ、反対の手で私の頬にかかる色素の薄いブラウンの髪をゆっくりと払った。