あの物語の薔薇のように、花びらが落ちきる事を今日も私は願っている
「俺キャラメルラテ飲んだことないんやけど、美味しい?」

「うん!甘いの欲しいな〜って時はこれかな!キャラメル好き?」

「好き好き!ちょっともらってもいい?」

「いいよ〜」


と言って手渡した私のドリンクを何の躊躇もなく飲む柊を見て、内心ハッとする。



いやいや待て。

普通、今日はじめましての女の子と間接キスできるか!?

私も私やけど!!
流れで渡しちゃったけど!!

こういうの抵抗ない人なんやな…



単純に驚いたが、私自身もそんなに抵抗はない。


まぁ横にいる千紗はちょっとびっくりしたみたいだけど笑



「ん!キャラメルラテ美味しい!今度これにしよかな〜」



柊はそんな千紗に気づかない。

呑気だな笑



それが初日の印象。




それから1ヶ月くらいはよくシフトが一緒で、最寄駅が隣という事もあって一緒に帰るようになった。


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