あの物語の薔薇のように、花びらが落ちきる事を今日も私は願っている
「おつかれさまです〜」
挨拶をしながら自分の席の周りを見ると、隣はなんと千紗だった!
「香澄〜!!席隣!?嬉しい〜!」
「いやそれこっちのセリフ!千紗がいてくれてほっとした…」
「千紗ちゃん、その子友達?」
声をかけてきたのは私の斜め前に座っていた、若めの男の人だった。
「そうですよ!同じ大学で、カフェの香澄です!」
「はじめまして。よろしくお願いします。」
ちょっとチャラそうな雰囲気に、少しだけかまえてしまった。
「ちょっとさっきと全然喋り方ちがうじゃん!(笑)緊張してる?」
「チャラ…賑やかそうな人限定で人見知り発動しちゃうんです…」
「いや、今チャラいって言うたやんww千紗ちゃん、俺そんなチャラそう?」
「剛士さんは、チャラそうなんじゃなくてチャラいんです!!あ、香澄、この人剛士さん!Bar担当だよ!」
「はじめまして!香澄ちゃんよろしくね!そんなかまえないでww」
「すみません…よろしくお願いします…!」