魔法少女妖怪退治
その後を追いかける、髪切りから逃げながら戦う為のステッキをイメージする。

ステッキを見せても怯む様子も無い髪切り。


「なんで、どこまでも追いかけてくるのよー!!」
「髪切りは食事の邪魔をされた事に腹を立てているんだ!」
「髪を食べるなんておかしいでしよー!!」
「髪切りは髪が大好物だから、仕方ないね!!」



屋根から地面に着地して、走って逃げる。

石につまずき派手に転けた。

直ぐに体制を整えたとこに迫って来た髪切りのハサミをギリギリで避けたが、髪が少し切れてしまった。



「もう!危ないなぁ!!」
「あかりちゃん……。怒ってる場合じゃなくて、攻撃してよ……」



はぁ……。っと、溜息を付きながらそう言うくろたん。

他人事だと思って、気楽な問題だ……。なんて思ってる場合では無い。


再度、ハサミを私に向けてこちらに走って来る髪切り。

避けられない__


そう思った私は反射的にステッキで髪切りのハサミを受け止めていた。


「もーーー!!いい加減にしてよ!!」



力いっぱい押すと、後ろに倒れた髪切り。

どうやら、力はそんなに無いように思える。

しかし、ハサミをどうにかしなきゃ始まらない。



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