魔法少女妖怪退治
お爺さんの妖怪に向かって威嚇をしている、様子だ。


「こいつは疫病神……。一応、神だから……」


そう言った瞬間、くろたんがよろめく。


直ぐにくろたんに近付くと、その体を抱き締めて、安全な場所に移動する。


疫病神__

名前からして、災いをもたらしそうだ。

しかも、妖怪ではなく神。

神なんか相手に戦えるのだろうか。



「ありがとう」
「大丈夫!?」
「この家には疫病神が取り憑いている……。それだけなら、今頃取り憑かれた人間は死んでいたよ……」
「へっ?」
「でも、それ以前に座敷童子がこの家には住んでいたみたいで、どうにか守ろうとしていたみたいだけど……。流石に一応神様には勝てないよなぁ……」


座敷童子が悪い訳じゃなかったんだ。


それどころか、こんなになるまであやかを守ってくれていたのに__

悪い妖怪だと決め付けていた。



「とりあえず……」


なにか秘策でも有るのだろうか。


「はい!」
「疫病神なんかに……勝てる訳無いから……。逃げよう……」

勝てない__


しかし、くろたんから帰ってきた言葉は想像もつかない言葉で愕然とする。


勝てなかったら、あやかはどうなる?




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